伊賀ブランド IGAMONO

帯締め

組紐は、江戸時代に武具として使われ、藤堂高虎公の時代に伊賀地域でも造られていました。当時の資料である「万川集海」の中に伊賀流忍者の武具として組紐が使われたと記されてもいます。明治に入り、廃刀令により不要になった武具から着物の帯締めへと用途を変え用いられるようになりました。明治35年に初代廣澤徳三郎が江戸より持ち帰った技術、技法を継承し、製作した帯締めです。
伊賀組紐の歴史(現在の型)は110年余りですが、現在の必需品として開発され製作されています。代表的な高台という機台をもって製作された作品です。原料については絹100%の3Aの糸を使用し、三代目徳三郎自らデザインし、伊賀の地で染め抜かれています。柄にもよりますが1本(1.5m)あたり20時間~40時間かけて組上げます。

認定年度
種別
事業者
組紐工房 廣澤徳三郎
住所
〒518-0878 伊賀市上野西大手町3635-1
電話番号
0595-21-1127
HP
http://www.ict.ne.jp/~toku-3/
組紐工房 廣澤徳三郎

生産者について

組紐は長い伝統をもつ日本の優れた工芸品の一つです。奈良時代以後に日本で作り始められた組紐は、経巻・巻物・甲冑や刀の紐などに利用され、その後、明治維新の廃刀令により武具から帯締に姿を変え用いられるようになりました。明治35年、江戸にのみ残っていた組紐の技術を廣澤徳三郎が習得し、伊賀に持ち帰り開業したのが現在の伊賀くみひもの始まりです。その技術が伊賀の人々によって脈々と受け継がれ、昭和51年に国の伝統的工芸品に指定されております。近年では日本においても組み手が少なくなっているため、徳三郎工房では一人ひとりのお客様を大事にし、その要望に応えています。伝統工芸士三代目廣澤徳三郎が紡ぐ磨き抜かれた伝承の心と技が生み出した優美な糸の芸術、格調高い伝統の香伝わる“徳三郎の組紐”をお楽しみいただければ幸いです。